水平移動で介助が楽になる!ベッド上で役立つ介助方法、手順やコツを詳しく解説

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・全介助の方、身体の大きい方の介助ってむずかしい…

・ポジショニングが上手くできない

・介助で腰痛になりそう…

介護の現場では、日常の中でベッド上の移動介助を必要とする方が多くいます。そこで問題となるのが介助負担。毎日繰り返し行うもこともあり、利用者様の生活の質(QOL)に大きく影響します。しかも、その負担は慢性的な腰痛の原因にもなることもあります。

私は、医療現場に勤めて17年が経ちます。時間に追われがちな業務の中で、利用者様の生活の質(QOL)向上に奮闘していますが、何気なく行う動作だからこそ基本を学ぶことが大切だと考えています。

そこでこの記事では、介助負担を減らすことを目的に「ベッド上の移動動作で使う水平移動」について、その手順やコツをまとめて解説します。

この記事を読めば「今日から使える水平移動のポイントとコツ」を知ることができ、介助負担軽減、利用者様のQOL向上につながります。

時間のない方、スキルアップしたい方、腰痛にお悩みの方に向けて書きました。ぜひ最後までご覧ください。

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ベッド上の介助は水平移動で楽になる

水平移動は利用者様の身体を移動するために使う基本の介護技術です。斜めに動かしたり、持ち上げずに水平を保ったまま動かすことで、介助負担をかなり軽減することができます。

ベッド上の介助では、利用者様の姿勢を変える回数は多く、双方の身体にかかる負担を減らすことが重要です。また、移動動作に伴う身体の擦れや、ベッド柵に身体をぶつけてしまうなど、床ずれ(褥瘡)やケガにつながるリスクもあるため注意が必要です。

水平移動の手順やコツを習得することは、双方にとってメリットが大きいのです。以下に、手順とコツをまとめました。

水平移動の手順は3ステップ、準備・声かけ・実施

①移動準備【姿勢を整える、腕組み・両膝立て・体重が乗っているところを支える】

まず腕を組んでもらいます。次に両膝を立て、体重が乗っているところ、頭部・肩甲骨・仙骨部を手の平と腕で支えます。身体に触れる面積が多いほど安定感が増え、安心感につながります。

その際、声をかけて自分で腕組みや、膝を立てられる人は協力してもらいましょう。過剰介護を防ぎ、残っている力を活かす機会を減らさないようにしましょう。

②声かけ【ゆっくり・はっきり・目線を合わせ・次の行動がわかるように】

移動の前に声をかけましょう。「上に上がります」「手をお腹に乗せてくださいね」など、利用者様が分かりやすいことがポイントです。足でベッドを蹴ってもらう、身体に少し力を入れてもらうだけでも、介助者の負担が少なくなります。

③実施【身体を近づける・重心を落とす】

移動のコツは、自分の身体を利用者様に近づけること、膝を曲げて重心を落とすことです。そうすることで、最小限の力で介助ができ、介助する側・される側の身体的負担を減らすことができます。

次に、上半身から先に水平移動させましょう。移動させる方向に顔を向けてもらい、頭部と肩甲骨を手と腕で包むように支えながら、ゆっくりと手前に移動することがポイントです。

上半身が移動できたら、次は下半身の移動です。利用者様の腰と大腿部の下を手と腕で支え、ゆっくりと手前に引きます。足に力の入る方は、ベッドを蹴って腰を浮かしてもらうように声をかけましょう。摩擦の軽減、残っている力を活かした介助ができます。

ベッドの手前ではなく反対側へ移動する場合

介助者側ではなく、反対側に移動する場合も手順は変わりません。まずは上半身から行い、頭部と肩甲骨を手と腕で支えながら、ゆっくりと奥へ移動させます。下半身も同様に、腰と大腿部の下を手と腕で支えながら行います。

反対側への移動は、手前に移動するときよりも多くの力が必要になります。そのため、腰痛の原因となる可能性が高く、利用者様の身体にも負担が強くかかることがあります。

負担を軽くするためのポイントは、介助者の片方の膝をベッドの上におき、身体の力を使って押すことです。そうすることで、身体全体の力を使うことができ、より少ない力で移動させることができます。

水平移動を使う場面

ベッド上方への水平移動

ギャッジUPを必要とする場面でよく使います。身体がベッドの下方にあるままギャッジUPすると、腹部の圧迫や、姿勢の崩れを助長してしまいます。食欲低下、誤嚥性肺炎のリスクも高まるので、ギャッジUPの前は身体の位置をなおしましょう。

ベッド横への水平移動

体位変換、シーツ交換、トイレ介助などの場面でよく使います。横への水平移動は回数がもっとも多いです。ベッド手前方向の移動だけでなく、奥方向への移動もあり、擦れや怪我のリスクもありますので手順をしっかりと行いましょう。

側臥位での水平移動

起居移乗動作の準備、体位変換の後にベッド中央へ移動させる場面でよく使います。こちらも横への水平移動と同様に、奥側への移動もあります。肩や股関節部分の褥瘡発生リスクもあるので、擦れには十分注意してください。

水平移動に役立つ優秀アイテム

スライディングシート

摩擦が少なく水平移動ができる介助用のシートです。ない場合は45ℓ程度の大きめのゴミ袋で代用することもできますが、身体の大きい方はサイズが合わないことも。市販のものは身体全体をカバーできるサイズがあり、素材も破れにくいです。

以下にスライディングシートを使った介助方法を紹介します。

スライディングシートを使用した介助方法

①スライディングシートを敷く場所を確認します。

頭・胸部・仙骨部など、重さのかかるところの下に敷きます。おおよその位置をイメージしておくことがポイントです。

②シートを利用者様の身体の横に置き、シートを身体の下に差し込み、上向きになります。

③身体の下に差し込んだスライディングシートを引き出し、ベッド全体に広げます。

④水平移動の手順にそって移動させます。

・上方移動の場合は、利用者様のかかとが出るようにシートをめくり、両膝もしくは骨盤に両手を置いてゆっくりと移動させます。

・横移動の場合では、利用者様の肩と骨盤を持ってゆっくりと移動します。別の方法として、身体近くのシートを持って引くことで移動することもできます。移動する際に、身体全体を使って動かすことで腰への負担を減らし、安全で楽に移動ができます。

⑤スライディングシートを引き抜きます。

利用者様の身体を支えながら2枚に重なっている下側を持ち、足下側から引き抜き、最後に頭側を引き抜きます。

まとめ

今回は、水平移動の方法について具体的な手順やコツを紹介しました。日常的に繰り返すことの多い移動介助は、介護における基本技術です。介助負担が減ることで、利用者様・介助者の双方にかかる身体への負担が減るほか、安全に移動でき、安心した生活につながります。さらに介助負担を減らす優秀アイテムのスライディングシートも紹介しました。ぜひ、この記事をきっかけに日々の業務に活かしてください。

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